ご挨拶
令和4年6月16日に開催された定時社員総会において、会長に再任されました野村喜一です。
当連合会は令和2年4月1日に発足しました。その直後の4月7日には、新型コロナ感染症拡大防止のための緊急事態宣言が出されるなど、これまで人の移動が大きく制限され当連合会活動にも大きな制約が生じる局面が多くありました。この間、理事会や委員会の内部活動はもとより、また、国との意見交換会でもWeb会議方式を活用して、活動を進めて参りました。
持続的な社会の構築に不可欠なインフラの一つである下水道については、施設の老朽化への対応、人口減少、頻発する豪雨や大地震への対策、GHG(温室効果ガス)の削減対策が求められております。さらに、事業体の執行体制の変化等も踏まえ、業種を跨いだ幅広い業務包括形態の官民連携手法の積極的な導入など、民間企業への期待が高まっておりますので、当連合会では、「官と民との新たな連携における課題」と「事業の進展に伴う課題や新たな政策課題」への対応を主要テーマとして現在、3つの主要事業をすすめております。
提案事業では、理事会や委員会での検討を踏まえて、国土交通省下水道部との間では、都合3回、(公社)日本下水道協会とは同3年8月、国会議員の皆様とも意見表明の機会をいただき、様々な意見具申や提案をさせていただきました。
令和3年度から取り組んでいるキュレーション事業は、特定テーマの情報を収集・整理して新たな価値を付加した情報を会員に提供、一部は公表する事業です。現在までに、官民連携事業契約関連情報やGHG削減状況の分析情報の会員への提供、GHG削減状況のサマリー情報及び会員の有するGHG削減技術情報を一般向けに公表しております。
このような多様な活動に関しましては、広報活動を通して連合会内外へ積極的な発信を行っております。
またこれまでの活動から、当連合会の設立目的や活動内容が、より明確化できましたので、それらを当連合会の「行動指針」としてとりまとめ6月に公表しました。是非、ご覧いただきたいと考えています。
今後とも、下水道インフラを事業体と共に担う自覚とプライドを持って、言い換えると "民の覚悟"と"民の心意気"を大切にする価値観を共有して、活動を展開してまいりたいと考えております。
皆様には、当連合会の活動に対しご理解をいただき、さらなるご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
令和4年6月
一般社団法人 持続可能な社会のための日本下水道産業連合会
会長 野村 喜一
野村 喜一